蒼天快走記

A record of pleasantly riding under the blue sky

かっこよく歳を取りたい

私の近所に、Sさんという年配の男性が一人暮らしをされている。他から聞いた話であり、本人に確かめたわけではないので本当がどうかわからないが、数年前に小学校か中学校の校長先生をしており、定年で退職されたのだとか。

この方がその経歴からして70歳前後かと思うのだが、実に颯爽としている。時々、犬の散歩をしているのを見かけるのだが、歩き方に全く歳を感じさせない。また、近所のトレーニング施設のあるプールでも見かけたことがあるが、流水プールを延々と歩いておられ、その姿勢も背筋がぴんと伸び、若さにあふれているのである。おそらく、普段から運動を欠かさないのだろう。

 

趣味で木工をしているようで、うちの末娘が幼稚園児だった時、動物の木工品をもらったことがある。また、末娘はたまにSさんのところへ遊びに行ったりしていたようで、Sさん所有のバイクに(停まった状態で)またがらせてもらって撮った写真がある。

 

そう、Sさんはバイクにも乗っておられるのだ。娘が写真を撮らせてもらった当時は、スズキのスカイウェイブ250だったのだが、こないだ出かけられるところを見ると、いつの間にかホンダのシルバーウイングになっていた。シルバーウイングは400か600なので、相当重く、車両重量は236kgもある。それを70前後の男性が普通に取り回して乗っているのだ。スカイウェイブでも大変だと思うのだが、これにはちょっとびっくりした。もちろん、世の中にはそのくらいの年齢でもっと大きなバイクに乗っておられる方もたくさんいらっしゃるが、Sさんもたいしたものだと思う。

 

しかし、そのSさんがシルバーウイングに乗っているところを見ると、本当にかっこいい。(いい意味で)渋い、と言う表現がぴったりである。しがみついているという感じは全くなく、乗りこなしているように見える。自分もバイクを買うことを考えているが、遙かに若い自分があんなに颯爽とバイクに乗れるかどうか自信はない。

 

一応、自分としても体力を落とさないようにいろいろと頑張ってはいるが、70まであれほど颯爽とできるだけの元気を保てるだろうか。今、やっているテニスのサークルにも70を過ぎた人がおられるが、本当に元気だ。それを見て、70の自分はどうなっているのだろうかと最近よく考える。

 

それにしても、いい目標ができたと思っている。Sさんにしてもテニスサークルの人にしても、その人達に負けない、かっこいい歳の取り方をしたい。テニスもバイクもそのためのツールとして楽しく続けていけたら良いなと思っている。